2012年1月14日土曜日

日野原さん(100歳)の決意


 聖路加国際病院理事長の日野原さんは、自らの新世紀(101歳)への約束、決意(コミットメント)をすることが自分に与えられた使命だとして、具体的には、平和な世界を残すことを挙げ、次のように述べています[2012年1月14日付け朝日紙 e5面、「日野原新世紀」に向けて(下)]。
 私は、平和の礎を築くために、戦争放棄を明文化した日本の「憲法9条」は大きな役割を担うと考えています。もし今後、憲法9条改正が国会で可決されたとしても、国民投票で国民の過半数が NO と言えば改正はできません。確固たる平和への意識を持った若い国民が育つことは、私の悲願です。

 沖縄の普天間基地問題についての日野原さんの考えは、「沖縄住民にこの先10年の猶予期間をもらい、その間に在日米軍が撤退し、自衛隊も武器の使用を放棄する」というものです。「在日米軍が撤退」以下はまことに結構です。ただし、「10年の猶予期間」は、長寿に恵まれた日野原さんにとっては長くはない期間かも知れませんが、これまでも長期にわたってガマンを続けて来た沖縄住民にとっていかがなものでしょうか。

 ともあれ、憲法9条を守り活かす点では、日野原さんは心強い味方です。

多幡記

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