2012年9月1日土曜日

「大阪市長はそんなに暇なら…」


 先月の初めに、『図書』誌 2012年8月号に掲載されている文人たちのエッセイには、政治批判が目につく、という記事を書きました。そのとき紹介したエッセイの中に作家・赤川次郎さんの「三毛猫ホームズの遠眼鏡」という連載エッセイ第2回がありました。昨日届いた同誌9月号中の第3回「ネット社会の闇」においても、赤川さんは橋下大阪市長に対して、チクリと一言、次のように書いています。

 「大阪の橋下市長は、自分を批判する人間にはツイッターで反撃するとかで、私の[「朝日新聞」の「声」欄への]投書に対してもいくつか書き込みがあるらしい。[…中略…]大阪市長とはそんなに暇な仕事なのだろうか? パソコンに向ってツイッターに熱中する時間があるなら、クラシック音楽を聞くなり文楽を見るなりして、教養を身につければいいのに、と思うが……。」

 赤川さんの今回のエッセイの題名は、「若いアイドルへの悪口を匿名で書き込む人々のことを考えると、そこには『ネット社会の闇』が見えてくる気がする」ということが書かれているところから来ています。赤川さんの上記の橋下市長についての言葉に大賛成ですと、ここ、ネット上のブログに書いても、それは「ネット社会の闇」の一端にはならないでしょう。これは匿名記事ではありませんので。

多幡記