2012年10月9日火曜日

手をつないで原発ゼロへ



上・荒川加代子(本会世話人)
『憲法九条だより』第18号から


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 先に「世界平和アピール七人委員会が『原発ゼロ以外にない』の声明」という記事を載せましたが、そのときはまだ、七人委員会のウェブサイトにその声明文が掲載されていませんでした。その後、こちらに掲載されましたので、お知らせします。声明の題名は、「原発ゼロを決めて、安心・安全な世界を目指す以外の道はない」、発表の日付けは 2012年9月11日です。

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 今年のノーベル文学賞受賞者発表の日が近づき、村上春樹さんが話題に上っています。彼が2011年6月11日にバルセロナで行なったスピーチから、原発についての発言の一部を引用しておきます。
 我々は技術力を結集し、持てる叡智を結集し、社会資本を注ぎ込み、原子力発電に代わる有効なエネルギー開発を、国家レベルで追求すべきだったのです。たとえ世界中が「原子力ほど効率の良いエネルギーはない。それを使わない日本人は馬鹿だ」とあざ笑ったとしても、我々は原爆体験によって植え付けられた、核に対するアレルギーを、妥協することなく持ち続けるべきだった。核を使わないエネルギーの開発を、日本の戦後の歩みの、中心命題に据えるべきだったのです。