2013年6月27日木曜日

トルストイの作品に見る憲法9条の精神


 若い頃に好きだったロシアの小説家、レフ・トルストイの作品を最近また読んでいます。目下読んでいるのは、『五月のセワストーポリ』。1853年からロシアがオスマン帝国、そして、これと同盟を結んで参戦してきたイギリスとフランスを迎え撃って戦ったクリミア戦争の舞台となったセワストーポリの状況を描き、戦争の無意味さを訴えた3部作中の第2作で、1855年、トルストイが27歳のときの作品です。

 冒頭近くに次の言葉がありました。
外交によって解決されぬ問題が、火薬と血で解決される可能性はさらに少ない。
 これはまさに、憲法9条の精神です。先哲の教えを重んじることなく、集団的自衛権の行使を認め、憲法9条を変えて、軍事対抗主義に走ろうとする政治家たちがいることは、実に情けない状況といわなければなりません。

多幡記

2 件のコメント:

  1. 戦争続けても、限界があります――。
    私は、とある映画を見て、それを知りました。゜(゜^O^゜)゜。

    戦争はなくせる。
    でも、文化や芸術はなくしてはならないものです(`・ω・´)

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  2. そうです。戦争は、何も解決出来ない野蛮な行為であり、文化や芸術に破壊をおよぼすものです。

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