2014年7月29日火曜日

若い人に読んでもらいたい『憲法手帳』1700冊普及:横浜市旭区「九条の会」


 表記題名の記事が2014年7月28日付け『しんぶん赤旗』に掲載されました。記事のイメージをこちらでご覧になれます。

 また、この記事の『憲法手帳』を仲間と一緒に作った横浜市旭区「九条の会」の事務局長・池田靖子さんへのインタビュー記事「『憲法手帳』に想いを託して」が、法学館憲法研究所ウェブサイトの『今週の一言』欄に掲載されています(2014年6月30日付け)。その中で、池田さんは次のように語っています。

 「自分たちの思いを込めた『手離しちゃ、ダメなんだよ』というキャッチコピーと共に、かわいい青空カラーのデザインの手帳を作ったのです。そして手帳のあちこちに、美しいイラストとキャッチコピーをいれました。」

 「ターゲットとしては、中学生まで考えました。場合によっては、小学生にも読んでもらいたい。そのために、漢字にはルビを振りました。ええ、すべての漢字にです。そして、各条文にタイトルを入れようという話になりました。すべての条文にタイトルを入れ、内容を理解しやすい形にしたのです。」

 「いま、この憲法を広めるチャンスなのかもしれません。情勢が厳しく、国を動かす政治家もこぞって改憲に靡いていますが、市民レベルで憲法に対する意識をしっかり持つことが大切だと思います。私たちは市民ですから、押しつけではなく地道に、かつ断固として行動していきたいと考えています。」

多幡記

2014年7月28日月曜日

「隠してきた "痛み" 明かして…大阪空襲の写真集」:関西テレビが放送


 さる7月17日付けの本ブログ記事で紹介したカメラマン小原一真さんの大阪空襲訴訟原告写真集『サイレント ヒストリーズ』が、7月25日、関西テレビの番組『18時台の特集』で、「隠してきた "痛み" 明かして…大阪空襲の写真集」と題して取り上げられました。

 その映像とナレーションが、こちらに掲載されています。ナレーションは、「69年もの間、深い傷を隠して生きてきた空襲の被害者たち。 癒されない痛みをわかってもらうための最後の覚悟が、写真集に込められています」と結んでいます。

多幡記

2014年7月27日日曜日

アイドルが学んだ日本国憲法:『憲法主義:条文には書かれていない本質』


 2014年7月27日付け朝日紙「天声人語」欄は、「アイドルが憲法を学んだ」という話を紹介しています。AKB48のメンバー・内山奈月さんが生徒役になり、九州大准教授の南野森(みなみのしげる)さんに憲法を講義して貰い、その講義録が二人の共著の形で、『憲法主義』という本になったそうです。

「天声人語」子は、「一読して生徒役の知識と思考力に驚く」、「質問も鋭い。結果、ファン向けだけではない、本格的な入門書に仕上がった」、「[南野さんは]憲法への無理解が大手を振る現状に危機感を強め、引き受けた。その思いは優れた聞き手を通じ読者に届くに違いない」などと絶賛しています。

『憲法主義』(PHP研究所、2014年)のアマゾン書店の紹介ページは、こちらでご覧になれます。

多幡記

詩・浅井千代子(本会世話人)


  その一

世紀が代わっても
軍靴は進んで往く
自由のため?
平和のため?
テロ撲滅のため?
だのに何故
人間丸焼の炭が出来たり
大地をべっとり血で染めたり
もがれた手足が丸太のように転がったり
奇形の赤ちゃんが
次々生まれるのだろう

嘘で型どられ
嘘で縫い合わされた
軍靴を履いて
砂漠であろうと
ジャングルであろうと
野望に取りつかれた男達は
何のためらいもなく突き進み
世界制覇を企む
地球の悲鳴を踏みにじって


 その二

まだ革の匂いが残っていそうな
真新しい軍靴を履いた
膝から下の片足が
稲刈りの終った田圃の中に転がっていた
丈夫そうな靴ひもを
しっかり結んだまま

撃ち落とされた
アメリカのB29戦闘爆撃機は
鉄の残骸となり
遠くの方にその巨体を横たえていた
身体は? 首は? 手は?

その大きな
軍靴を履いた片足が
わたしが初めて見た
アメリカ兵であった
十四歳の時であった


  その三

新しく連句の会に入ってきた
Aさんは
左足膝から下が義足である
第二次世界大戦のとき
九州で空襲に会い
足はどこかへ消えてしまったのである
まだ幼稚園だったAさんは
いつか失った足が
トカゲの尻尾のように生えてくると
信じて疑わなかったそうである

失った足は失ったまま
今Aさんは寝る時
枕元に義足を置くのを習慣にしている
時々うっかりして
お風呂の脱衣室に忘れるのよ
と屈託なくほほ笑む

玄関に
右左揃えてAさんの
スニーカーがある
生きている足と
血の通っていない義足に
Aさんは同じように
労わりの手で
靴を履かす

(国はAさんのような一般戦傷者には何の補償もせず、
 Aさんは普通の障害者四級である)
『異郷』から

挿絵・多幡達夫

2014年7月26日土曜日

安倍政権がつぎつぎくり出す憲法破壊の悪政に、あらがいつづけましょう:「九条の会」メルマガ第192号


 「九条の会」メルマガ第192号(2014年7月25日付け)が発行されました。詳細はこちらでご覧になれます。運動に活用しましょう。


 以下に、編集後記を引用して紹介します。

編集後記~関東も間もなく梅雨明けです。10月全国統一行動月間の準備は始まりましたでしょうか

 暑い夏です。集団的自衛権行使容認、辺野古新基地建設工事着工、オスプレイの全国配備、川内原発再稼働などなど、安倍政権がつぎつぎくり出す憲法破壊の悪政に対して、私たちは意を決してあらがいつづけたいと思います。

 (「九条の会」メルマガ読者登録は、ここをクリックして出るページで出来ます。)

2014年7月25日金曜日

7/30 堺で「平和と憲法の学習・交流のつどい:今、憲法を輝かすとき」


 表記の集会が、7月30日(水)午後6時から、JR堺市駅前のサンスクエア堺・第5会議室で開催されます。詳細は上掲のちらしイメージをクリック・拡大してご覧下さい。多くの皆さまの参加をお願いします。

(文責・多幡)

2014年7月23日水曜日

「『空襲は怖くない、逃げずに火を消せ』——防空法がもたらした空襲被害」:『前衛』8月号に大前弁護士


 大阪空襲訴訟の弁護士、大前治さんが、『前衛』誌2004年8月号に「『空襲は怖くない、逃げずに火を消せ』——防空法がもたらした空襲被害——大阪空襲訴訟が問いかけた政府の責任」と題する文を執筆しました。特集「『戦争をする国』の歴史が教えるもの」の一環となっています。(大前さんの提供による上掲のイメージは、クリックすると拡大版をご覧になれます)。

 大前さんの文は、防空法制と大阪空襲訴訟に関するもので、15ページ、15,000文字、写真9点を掲載し、大阪空襲訴訟の判決文も引用しています。社会運動の弾圧と防空演習との関係、今年5月の田村智子参院議員の質問、防空法制と現代の政治課題との関係など、同氏の著書『検証 防空法』では踏み込まなかった部分も記述しています。ぜひお読み下さい。

★月刊誌「前衛」 版元サイト http://www.jcp.or.jp/web_book/cat458/cat/
★通販サイト http://books.rakuten.co.jp/rb/12825147/

 (この記事は、大前さんからのお知らせを参考にしました。)

(文責・多幡)

2014年7月20日日曜日

8/2-3「Bye Bye! 安倍政権、世界に築こう平和と人間の尊厳を」:2014 ZENKO in 大阪



 表記の集会が8月2日(土)、3日(日)の二日間にわたって、大阪で開催されます。主催は平和と民主主義をめざす全国交歓会(ZENKO)。詳細は上掲のちらしイメージをクリック・拡大してご覧下さい。チラシはこちらからもダウンロードできます。

(文責・多幡)

2014年7月17日木曜日

カメラマン小原一真さんが大阪空襲訴訟原告の写真集を製作


 大阪空襲訴訟原告の写真集を製作しているカメラマン小原一真(おばら・かずま)さんが、このほど、その手作り写真集を "SILENT HISTORIES"(沈黙の歴史)と名づけて発行する運びとなりました。小原さんは、同写真集を下記のウェブページで紹介していますので、ぜひご覧下さい。海外へも紹介するため、ウェブページ1の説明は英文と和文、2は英文になっています。2の中のビデオでは、全ページが紹介されています。
  1. http://kazumaobara.tumblr.com/post/91606935974/my-first-handmade-photobook-silent-histories
  2. http://reminders-project.org/rps/silenthistoriessaleen/?fb_action_ids=10203469677395570&fb_action_types=og.likes&fb_ref=.U8MaxRTXuBo.like

 大阪空襲訴訟原告の人たちは、自分たちのような苦しみをのちの人びとが受けることがないようにとの思いで、訴訟に取り組んでいます。それにもかかわらず、いま、安倍政権は戦争の出来る国づくりへとまっしぐらに進もうとしています。このような危険な政治の流れを、私たちは一刻も早く止めなければなりません。

多幡記

《アピール》集団的自衛権行使容認の閣議決定に抗議し、いまこそ主権者の声を全国の草の根から:2014年7月5日 九条の会


 安倍内閣が集団的自衛権行使を容認する閣議決定を強行した7月5日、「九条の会」は表記題名のアピールを発表しました。このアピールは、『九条の会メールマガジン』第191号に掲載されていることを先に紹介しましたが、ここに全文を引用して紹介します。

《アピール》集団的自衛権行使容認の閣議決定に抗議し、いまこそ主権者の声を全国の草の根から

 安倍晋三内閣は7月1日、多くの国民の反対の声を押し切って、集団的自衛権行使を容認する新たな憲法解釈の閣議決定を強行しました。憲法9条の下では集団的自衛権の行使は許されないとする政府の憲法解釈は、60年以上にわたって積み重ねられ、国会答弁などをつうじて国民に示されてきたものです。これを一内閣の考えでくつがえすことは、まさに立憲主義破壊の暴挙です。

 集団的自衛権による武力行使は限定的なものとの政府の説明とは反対に、閣議決定の内容は際限なく武力行使が拡大できるものとなっています。国連安全保障理事会の決定にもとづいておこなわれる軍事行動への参加も明示的には否定されてはいません。自衛隊は海外で武力行使しないという原則がくつがえされ、自衛隊員が海外で殺し殺されることになります。

 「戦争をしない、軍隊をもたない」と定め、国の安全と生命・自由・幸福追求の国民の権利は徹底した平和外交によって守るとした憲法9条を根底から破壊するものです。

 安倍内閣は今回の閣議決定を基礎に、自衛隊法、周辺事態法やPKO法など関連する法律の「改正」をおこない、日米防衛協力のための指針(ガイドライン)の再改定によって日本を「戦争する国」にしようとしています。

 今こそ、私たちは主権者として、集団的自衛権行使容認の閣議決定に対して、きっぱりと「NO」の意思を示し、「戦争する国づくりは許さない」との声を全国の草の根からあげるときです。全国のすべての「九条の会」が、その先頭にたって、創意と工夫をこらして多様な行動に立ちあがることを呼びかけます。

(文責・多幡)

2014年7月16日水曜日

7.19〜20 堺平和のための戦争展 2014


 表記の催しが、「かがやけ憲法、みんなで平和のバトンをうけつごう」の標語をかかげて、2014年7月19、20の両日、JR堺市駅前のサンスクエア堺で開催されます。詳細は上掲のちらしイメージをクリック・拡大してご覧下さい。

(文責・多幡)

2014年7月11日金曜日

安倍内閣の閣議決定を具体化するための戦争関連法制を STOP させる運動はこれから:「九条の会」メルマガ第191号


 「九条の会」メルマガ第191号(2014年7月10日付け)が発行されました。詳細はこちらでご覧になれます。運動に活用しましょう。


 以下に、編集後記を引用して紹介します。

編集後記~安倍内閣が閣議決定しましたが、その具体化のための戦争関連法制を STOP させる運動はこれからです

 安倍内閣は7月1日、集団的自衛権行使を合憲とする閣議決定を行いました。この日と前日、永田町の首相官邸前には連日、これに反対する万余の市民がかけつけ、「戦争反対」「閣議決定反対」「安倍はやめろ」のコールが鳴り渡りました。世論の圧倒的多数の声を無視して強行した安倍政権の「閣議決定」に正当性はありません。この国を「戦争する国」にさせないために、九条の会の呼びかけ人の「アピール」に応え、10月の「統一行動月間」を成功させ、その成果を11月24日の日比谷集会に持ち寄りましょう。

 (「九条の会」メルマガ読者登録は、ここをクリックして出るページで出来ます。)

2014年7月10日木曜日

7/2 大学の自治・学問の自由を守るシンポジウム(大阪)


 表記のシンポジウムが下記の通り開催されます。

日時:7月12日(土)14時~17時
場所:エルおおさか 本館6階大会議室(地図はこちら
趣旨:
 安倍内閣は、学校教育法と国立大学法人法を改悪して、教授会の権限を教育と研究のみに制限し、人事権を剥奪するという法案を4月25日閣議決定し、国会に提出しました。旧国立大学は法人化以後、半数が学外理事である理事会の管理下にあります。学外理事は大半が財界人や保守系の政治家で占められています。この現状のもとで教授会の人事権を奪って、理事会に権限を移すということは、大学自治の破壊であり、学問の自由の危機であると言わざるを得ません。また今回の学校教育法改正法案は、教育委員会制度の解体、道徳教育の教科化等と並び、戦後、国民が培ってきた民主的な教育の否定を意図するものです。
 2014年4月7日、京都造形芸術大学学長(前京大総長)・尾池和夫氏ら11名のこれに反対する緊急アピールが出されました。現在、6,400人を超える賛同署名が集まっていますが、これを急速に拡大する必要があると考えます。大阪では、大阪府立大学と大阪市立大学との統廃合も問題となっています。私たちは、11氏のアピールを支持し、賛同署名を急速に拡大するために、多くの賛同団体の支持を得て、大阪で、シンポジウムを開催することを計画しました。多くの皆さんのご参加をお願いいたします。
パネリスト:
 尾池和夫(京都造形芸術大学学長・前京都大学総長)
 芦田文夫(元立命館大学副総長)
 宮本憲一(大阪市立大学名誉教授・元滋賀大学学長)
 小林宏至(大阪府立大学名誉教授)
 竹中寛治(京都大学職員組合副中央執行委員長)
主催:大学の自治・学問の自由を守るシンポジウム実行委員会
連絡先:日本科学者会議大阪支部気付 06-6367-0051
 または 090-7870-4078(岩本)

 以上、同シンポジウムのチラシ(上掲。こちらからダウンロードできます)の記載よって紹介しました。

(文責・多幡)

2014年7月9日水曜日

7/10 堺平和祈念日:第29回堺空襲犠牲者殉難地追悼会


 すべての市民が宗教・宗派の違いを超えて、ともに犠牲者を追悼し、平和への努力を誓いあいましょう
 堺空襲の悲惨さ、平和の尊さを次世代に語り継ぎましょう

第29回
堺空襲犠牲者殉難地追悼会

☆日時:7月10日(木)午後6時30分
☆場所:南海本線堺駅南詰 歩道橋上(駅からすぐ見えるところ)
☆プログラム:追悼会(黙祷、追悼の言葉、献灯)、堺空襲体験談など
☆主催:自由と自治・進歩と革新をめざす堺市民の会(堺市民懇)
☆お問い合わせ072-221-1717
(上掲のチラシはクリックすると拡大版が出ます)

(文責・多幡)

2014年7月5日土曜日

署名数10万人を突破し、世界中から署名100万人を目指す:「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会


 「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会から、2014年7月4日付けで、以下のような、キャンペーンの進捗報告メールがとどきましたので、紹介します。
署名数10万人を突破しました!!!! 戦争しない憲法9条を輝かせるため、2014年度の受賞を願い、世界中から署名100万人を目指します!

 たくさんの皆様のご賛同・ご支援・ご協力、心から感謝申し上げます。 2014年度のノーベル平和賞受賞の後押しを願って、まだまだ推薦人と賛同署名を募っています! どうか身近なお知り合いから世界までご賛同の輪を広めていただければ幸いです!
 ●日本語版ネット署名 ⇒ http://chn.ge/1bNX7Hb
もっと読む

 [引用者の注]署名数10万のうち、半数あまりがインターネットでの署名で、残りが署名用紙によるものです。

(文責・多幡)

2014年7月3日木曜日

集団的自衛権 閣議決定:この愚かな暴挙に抗議し続けよう!


 安倍内閣は7月1日の閣議で、他国への攻撃に自衛隊が反撃する集団的自衛権の行使を認めるために、憲法解釈を変える閣議決定をしました。第2次世界大戦での多くの犠牲と反省の上に立って平和国家の歩みを続けてきた日本が、直接攻撃されなくても他国の戦争に加わることが出来る国に大きく転換することになります。憲法9条の解釈をくつがえす、安倍内閣のこの愚かな歴史的暴挙に対して、私たちは抗議の声をあげ続けなければなりません。

多幡記