2014年12月11日木曜日

イベント「69年の沈黙」(12.12、大阪)のお知らせ


 太平洋戦争下、大空襲の被害にあった当時の子どもたちに取材した写真集「69年の沈黙」を作成した小原一真氏が、写真集と同タイトルのイベントを、下記の通り開催します。

  • 日 時:2014年12月12日(金)18:30 開場、19:00 開始
  • 場 所:photo gallery Sai 大阪市福島区鷺洲2-7-19
        JR環状線福島駅から徒歩10分、地図はこちら
  • 入場料:1500円(中学生以下無料)

 太平洋戦争における米軍の無差別爆撃は日本の本土に残る33万の人々を殺し、43万人を負傷させました。970万人にのぼる人々と223万の家屋が被災し、日本の200以上の都市が致命的な損害を受けました。その途方もない被害の中で、当時6歳だったある女の子は左足を失いました。生まれて2時間しか経過していない赤ちゃんの左足を焼夷弾の炎が襲いました。ある男の子は全身に火傷を負い、また、ある女の子は一瞬にして家族6人を失い孤児となりました。

 戦後、日本は焼け野原から世界有数の経済大国に発展しました。その驚くべき成長は東洋の奇跡とまで言われました。しかし、そんな輝かしい経済成長の影で、子どもたちは傷痕を見られないように、そのハンデによって人に迷惑をかけないように、一生懸命その痛みを隠しながら、ひっそりと生きてきました。

 太平洋戦争下、当時子供ながらにして、大空襲の被害にあった子どもたち、彼、彼女たちが生きた戦後を取材してきたフォトジャーナリスト小原による取材報告会を行います。当日は、本人によるスライドショーとトークの他、同時期に取材を行ってきた赤井氏(リアルピクチャーズ)が撮影したインタビュームービーも上映。戦争で傷を負った子どもたちはどのような戦後を生きていたのか。私たちは、歴史の何を学び、何を学ばなかったのか。日本が経験した戦争に向き合い、今もなお苦しみ続ける戦争被害者について考えるきっかけになることを願っています。

 2014年6月に出版されたハンドメイド写真集「Silent Histories - 69年の沈黙」の写真、資料を用いた当日限定のハンドメイド冊子を部数限定(1部1000円を予定)で販売予定です。詳細は下記ウェブサイトにてお伝えします。
  https://www.facebook.com/events/1581242882108736/

(文責・多幡)

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